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オゾン水とは?

オゾンについての大部分については、別記事の「オゾンについて」にて大部分の紹介をさせていただいているので割愛させていただきたいと思います。

オゾン水は、簡単に言えば気体のオゾンを水に含ませた水(オゾン水)になります。

分かりやすく説明すると、炭酸水は水と二酸化炭素を含ませることで作ることができます。

もちろん、炭酸水は時間の経過とともに気が抜けてしまうように、オゾン水も時間の経過とともにオゾン濃度が低下してしまいます。

 

オゾンの酸化力は、自然界ではフッ素に次ぐ強い酸化力を持っていて、塩素のおよそ7倍とされています。

この強力な酸化作用は、除菌・脱臭・漂白などで効果を発揮するため、日本でも近年オゾンの特性を活かして様々な分野で使用されるようになってきています。

 

オゾン水の特徴について

除菌力の高さ

オゾン水は、細菌やウィルス等の微生物への高い除菌効果と即効性を持っています。

アルコールや、次亜塩素酸ナトリウムなどによる除菌方法もありますが、

発がん性物質を生成する可能性や、耐性菌を作る可能性、拭き残し、作業の手間、一部のウィルスには対応できないなど、デメリットも多く挙げられる中で、オゾン水を用いた場合は初期導入の費用、設置工事の必要な機種に関しては工事費用や、メンテナンスの費用はかかってしまうものの、残留性が無く、強力な除菌効果を持ち、耐性菌を作らないなどのメリットを考えると、とても優れていることが分かります。

ONT-800サニアクリーン(オーニット社)の除菌効果(株式会社東邦微生物病研究所調べ)

経過時間 O157 サルモネラ菌 黄色ブドウ球菌
0秒 78,000 140,000 65,000
5秒 0 3 0
10秒 0 0 0
15秒 0 0 0
20秒 0 0 0
30秒 0 0 0

検査方法:サニアクリーンよりサンプリングすぐのオゾン水1.5mlに上記3種類の菌液を投入して、5・10・15・20・30秒後に1ml取り出して、SCDLP寒天培地に混釈培養して菌数の推移を測定

微生物の種類 水中オゾン濃度(ppm) 微生物濃度(個/ml) 温度(℃) pH 接触時間 死滅率(%)
大腸菌 0.96 10^5cells 21.0 7.0 5秒 100
ブドウ球菌 1.08 10^5cells 21.0 7.0 5秒 100
緑膿菌 1.01 10^5cells 21.0 7.0 5秒 100
クロストリジウム・バーフリンジェンス 0.96 10^5cells 21.0 7.0 5秒 100
インフルエンザウィルス 0.96 10^33TCID50- 21.0 7.0 5秒 100
犬伝染性肝炎ウィルス 1.20 10^33TCID50- 21.0 7.0 5秒 100
犬パルボウィルス 0.96 10^25-TCID50- 21.0 7.0 5秒 100
鶏コクシジウム 1.92 約3*10^3cells 20.0 7.0 30秒 100
カビ 0.3~0.5 10^6cells 20.0 6.5 19秒 99.9
酵母 0.3~0.5 10^6cells 20.0 6.5 90秒 99.9
枯草菌 0.3~0.5 10^6cells 20.0 6.5 30秒 99.9

pHについては、所定の微生物濃度に希釈するために用いた現金蒸留水のpHである。

結核菌、O157、HIVも同様に5秒以内で100%死滅します。

また、低濃度オゾン水による新型コロナウィルス不活性化実験においても、当社で販売しているオゾン水生成器「エルくりんminnie」が生成した2mg/Lの低濃度オゾン水で、新型コロナウィルスが99.9%除菌されることが実験によって明らかになったことから、買い占めなどによりアルコール消毒剤などが一般消費者まで行き渡らない状態になっても、ご自宅、職場の水道水からオゾン水を生成することが出来るため、安定して除菌が出来る環境を作ることが出来ます。

手指の消毒や、飲料水消毒、歯科や眼科診療・医療器具洗浄で用いられるオゾン水は2.5mg/L以下が用いられることが多いですが、上記の実験環境では2.0mg/Lのオゾン水で10秒の処理(混合)で100%のウィルス力価が0.1%未満にまで抑制されています。

 

脱臭力の高さ

オゾンガスの効果と同様に、オゾン水も除菌効果・脱臭効果があります。

オゾン水を使用して特に除菌・脱臭効果を発揮できる場所は、食品や生物を扱う場面です。

床の除菌洗浄をはじめ、排水口のニオイ対策などにとても有効的であり、薬剤を使用しないため、残留性がないことも魅力の1つです。

芳香剤などを使用した場合は、ニオイの原因を包み込んで芳香剤のニオイで緩和させますが、オゾン水の場合はオゾンの酸化作用を用いてニオイの原因を分解させるため、根源からニオイを脱臭します。

 

鮮度保持効果で食料ロス対策に

収穫後の野菜や青果、生花などは、時間の経過とともにどうしても鮮度が落ちてしまいます。

鮮度の低下の原因は様々ありますが、野菜に付着した微生物の増殖による腐敗や、

収穫後の野菜自身が放出するエチレンもその原因の1つであるとされています。

収穫後に防カビ剤などの化学薬品を用いることでも防ぐことは可能ですが、

残留性があるため、残留物をごく僅かではありますが、体内に食品から摂取し続けることを考えた場合、残留性がないオゾン水で洗浄することでも付着した細菌を除菌させ、

一部の栄養素を損なうことなく保存できたことが一部の野菜や果物を用いた試験によって確認されているため、オゾン水によって安全に鮮度を保持することが可能であるとされています。

 

残留性がなく安全性が高い

オゾンガスと同様に、オゾン水についても残留性はありません。

自己分解をはじめ、酸化作用後は水と酸素に戻るため、適切な利用をする場合は安全でかつ環境に優しいとされています。

除菌効果のあるアルコールや、次亜塩素酸ナトリウムなどは除菌効果に優れていますが、発がん性物質を作る可能性や、耐性菌を作ってしまう可能性があります。

また、一部のウィルスに対応出来なかったり、濃度を上げなければ除菌効果が得られないことや、アルコールであれば揮発性が高く、刺激臭などの異臭生成や引火性があるので取り扱いには十分注意が必要になってきます。

次亜塩素酸ナトリウムであれば、皮膚や粘膜を刺激したり、残留性があるため、除菌の際には注意しなければなりません。

オゾン水は薬品ではないため、肌への刺激などもなく、手荒れやアトピーの方などでも安心してご利用いただくことができます。

使用するオゾン水の濃度も他のアルコールや塩素などと比較した場合、大変低く安全に素早い除菌を行うことができます。

 

オゾン水のデメリット

安全性が高く、様々な効果が期待できるオゾン水ですが、デメリットも当然持ち合わせています。

「残留性がない」というメリットは、保管や維持ができないというデメリットになります。

薬品であればある程度保管することが可能で、効果も維持することが出来ますが、

オゾン水のオゾンは、菌やウィルスなどと接触して酸素に戻る他にも、自己分解がはじまってしまうため、オゾン水の場合は時間が経過すればするほどオゾン濃度が低下してしまい、

オゾンの特性を活かすことができなくなってしまいます。

スーパーの店頭などでアルコールなどの代わりに、オゾン水を代用されている店舗もあるようですが、時間の経過とともに極端に濃度が低下しオゾンの特性を活かすことができないため、代用する場合はこまめにボトルの中身を入れ替えて上げる必要があることを覚えておく必要があります。

また、ご家庭でも次亜塩素酸ナトリウムなどをボトルに入れて噴霧除菌をする方がいるかと思います。そういった代用としてオゾン水を使う場合には、保管することが大変難しいため、効果を得るためにはオゾン水を生成したらすぐに使い切るようにしなければなりません。

また、保管・維持ができないデメリット以外にも、オゾン水を生成する機器の導入費用がかかってしまうことも挙げられます。

業務用で使用する場合に用いられるオゾン水生成器は配管工事が必要な場合があるため、オゾン水生成器の本体価格以外に、別途配管工事の工事費用や取り付け後のメンテナンス費用がかかってくる場合があります。

それでもオゾン水を低価格で使用したい場合には、一般家庭向けのタイプで取付工事が不要なタイプのオゾン水生成器がありますので、そちらの導入を検討していただくと良いでしょう。

オゾン水生成器の導入事例

様々な業種でオゾン水生成器が導入されているので、

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