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オゾンとは?

公開日:2020/10/9

目次

オゾンOZONE(O3)とは、3つの酸素原子が集まった同素体です。

酸素原子Oが2つ結合すると酸素(O2)になり、更にもう1つ酸素原子が結合することでO3が生まれます。

 オゾン(O3)は不安定な物質であり、時間とともに安定した酸素(O2)へと戻ろうとする性質を持っています。

 

その性質を利用して、酸素よりも酸化力が強いオゾンは、消臭・脱臭・殺菌において威力を発揮します。

更に素晴らしいのは、消臭剤などの様に匂いや原因となる物質を抑え込むのではなく、

原因となっている悪性物質に対して酸化分解をするため、有害な残留物質を出さずに根源も絶つといった素晴らしい物質なのです。

 

かんたんに説明すると、オゾンの性質を利用したオゾン発生器は様々な環境で汚れてしまった空気を清潔な空気へとリセットしてあげることが可能になるのです。

 

オゾン層にあるオゾンは、太陽からの紫外線を受けることで空気中の酸素(O2)が分解されてオゾンが生成され、

私達が暮らしている地球、つまり自然の中にもオゾンは大気中に存在することで、

私達は有害である強い紫外線から既に守られながら生活をしています。

 ちなみに、オゾン層が破壊されるに伴い、オゾン濃度が減少することで有害紫外線(UV-B)を強く浴びてしまうことで、

皮膚がんや結膜炎、白内障など人への健康的被害が懸念されていることや、

オゾン層が破壊されることで大気の循環が変化し、地上付近の天候にも影響されてしまうとされているため、農作物の被害も懸念されます。

そのため、オゾン層を守ろうと世界各国で専門家が日々研究をしています。

 

自然界に存在するオゾン濃度

生成されるオゾン層は、地表からおよそ10~50kmの高さにある成層圏に多く存在していて、

付近のオゾン濃度は10~25ppm程度とかなり高い濃度になっています。

 

私達が暮らしている地表の高さになるとオゾンの濃度も低くなり、

市街地などでは、およそ0.01~0.03ppm

日差しの強い海岸などでは、およそ0.03~0.06ppm

森林や山などでは、およそ0.05~0.08ppmの濃度が観測されています。

目安の地点オゾン濃度
成層圏(上空およそ25km)10~25ppm
市街地0.01~0.03ppm
海岸0.03~0.06ppm
森林・山0.05~0.08ppm

1Ppm=0.0001%=1000ppb= 1000000ppt

 

それ以外でも私達が暮らす地表付近の地上オゾン濃度は、季節や場所によって濃度が変化します。

夏季は水蒸気量の増加に伴いオゾンが減少するためオゾン濃度が低くなり、

濃度は一番低くなりますが、冬から春にかけてはオゾン濃度が高くなる傾向があります。

 

失い続けるオゾン層

人々の暮らしが豊かになるにつれて有害な物質が排出されてしまうため、

今現在でも緩やかにオゾン層を破壊し続けています。

しかし、人々が進化するにつれてオゾン層を破壊している事実に向き合い、

オゾン層を破壊しないように人間が人工的に作り出した「フロン類」を使わないように厳しい制約を作り世界各国で必死に取り組んでいます。

ちなみに、フロン類とは炭素、フッ素、塩素などからなる化合物の総称で、様々な種類が存在しています。

フロンの使いみちとしては、

・半導体などの洗浄剤

・エアゾールの噴射剤

・エアコンや空調機器、冷蔵庫やジュース自販機などの冷媒

・ウレタンなどの発泡剤(断熱材フロン)

などに使用されています。

フロン類が大気中に放出されると、オゾン層の破壊や、地球温暖化に繋がるため、日本では厳しい法律を設けてフロンの適切な回収・破壊を行っています。

使用用途規制法律
業務用冷蔵庫・空調機器フロン回収破壊法
家庭用冷蔵庫・エアコン家電リサイクル法
カーエアコン自動車リサイクル法

先進国では特に破壊力の強い特定フロン(CFC)は1995年末で廃止され、

比較的破壊力が弱い代替フロン(HCFC)は2020年に全廃予定となっています。

代替フロン(HFC)は引き続き、製造・使用がなされています。

それでも途上国は、まだまだ発展途中であるため、CFCは2010年に廃止、HCFCは2030年までには全て廃止される予定ではありますが、過去に生産されたフロンは回収や破壊の義務がないため、不適切な廃棄フロンの処理も課題として残されています。

 

オゾン層の破壊=人類の破壊

ホームページの都合上文字数に成約があるため、危険なタイトル名になってしまいましたが、オゾン層が破壊されることで紫外線を浴びる量が年々増えてきています。

まずはどのくらい酷い状態になってきているか見てみましょう。

ちなみに表で出てくるUVI(UVインデックス)とは、WHOが定めた紫外線が人体に対して影響を及ぼす度合いをわかりやすく指標化したものです。

UVインデックスはWHOが定めた紫外線レベルのことで、数値が高いほど紫外線量が多くより人体への影響を受けやすい指数に使われています。(英文の翻訳に誤りがある場合があります)

UV1~2・・・弱い(安全に外に出ることが出来ます。)

UV3~5・・・中(日中は日陰になるべくいるようにして、日焼け止め対策をして肌の露出する衣服を控え、防止を被る)

UV6~7・・・強い(日中は日陰になるべくいるようにして、日焼け止め対策をして肌の露出する衣服を控え、防止を被る)

UV8~10・・・非常に強い(日中の紫外線量の強い時間は外出を控え、日焼け止め対策をして肌の露出する衣服を控え、防止を被る)

UV11・・・最高に強い(日中の紫外線量の強い時間は外出を控え、日焼け止め対策をして肌の露出する衣服を控え、防止を被る)

Country (City)1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月UVI合計危険度危険度順位
Kenya (Nairobi)1213131211101111121212111401
Singapore (Singapore)1112131311111111121211101382
Panama (Panama)9111212111112121211991313
Australia (Darwin)1213121088810111312121294
Sri Lanka (Colombo)8101212111112121210881265
Thailand (Bangkok)8101212111212121110881265
Madagascar (Tananarive)12121197668111112121176
Vietnam (Hanoi)68101111111212108661117
Cuba (Havana)6891010111211108651068
Brazil (Rio de Janeiro)121197555791012121049
Mozambique (Maputo)111197544681011119710
USA (Los Angeles)346891010975327611
Australia (Sydney)99753234679107412
South Africa (Cape Town)99753234679107412
Greece (Iraklion)34589910974327313
Argentine (Buenos Aires)99743224579107114
Japan (TokYo)24589910974227114
Australia (Melbourne)8864222356896315
Spain (Palma de Mallorca)2346899864216216
USA (New York)2346789863215917
New Zealand (Wellington)7753111246785218
Mongolia (Ulan Bator)1235678642114619
Canada (Vancouver)1134677642114320
France (Paris)1134677642104221
Germany (Berlin)1124577531103722
Falkland-Islands (Port Stanley)5421000123552823
Russia (St Petersburg)0013455421002524

オーストラリアのダーウィンという地域では、オゾン層が地域的に薄いため紫外線を多く受けてしまいます。

皮膚がんの発症率は世界一とまで言われていて、70歳までに3人に2人が発症するとまで言われています。

こうした紫外線の脅威から身を守るために先進国では様々な紫外線予防を行っています。

例えば、

・長袖のシャツを着ること

・日焼け止めを定期的に塗ること

・防止をかぶる

・サングラスをかける

などが挙げられます。日本も先進国の1つではありますが、他の国に比べると意識しているのはやはりシミ対策や日焼け対策などのために日焼け止めクリームを塗っている程度ではないかと私が生活上で見る限りでは感じています。

 

オゾンは人々にとって必要とされる存在へ

オゾンは、様々な業種・分野で注目を浴び続けています。

日本でも近年になって、医療や介護、食品、をはじめとする様々な業種で活躍しています。

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